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今の俺には求人の価値もない

彼は肩を落として炊き出しに並んでいた。持ち金はいくらもなかった。絶望が身体を包み込んだ。こんな所には並びたくなかったが生きていく為には仕方なかった。それが生きると言う事だ。それが戦いなんだと男は思った。街においてタルフリーペーパーがおいありそれを見るが住所のない自分には求人は遠い存在だと思った。しかし彼は諦めた訳ではなかった。昔この辺りでは手配師と言われる人がいて、仕事を探している人を車に乗せて現場に向かいピンハネをしていたという噂は聞いた事がある。それでも景気のいいときはそれなりの生活を送れていたらしい。ドヤという物を見た事はあるがそれはその当時の名残であるらしい。彼も一度だけ利用した事があるがそれはひどい物だった。四畳半くらいの狭い部屋に敷いてあるのはせんべい布団である。暖房も冷房ももちろんない。そんな空間では本当に寝るくらいしかなかった。彼はその体験をバネにして生きる事を誓った。絶対に負けない。`

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